好きな気持ちが生きる糧

主に演劇の感想。橋本淳さん、矢崎広さん、井上芳雄さん、藤岡正明さんあたりが好きです。映画の感想は最近はFilmarksで完結しちゃってます。

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』再演ありがとう!! (感想)

初演を鑑賞して大好きになったミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の再演が、先日幕を下ろしました。
初演ではどんなもんか疑心暗鬼で、でもまあ役者も気になるし、とりあえず観てみよう、ということで、チームRED、チームWHITE各1回ずつ鑑賞しました。


その時の感想がこちら。
kk151992.hatenablog.com


そしてこの初演に思いっきり衝撃を受け、『ジャージー・ボーイズ』という作品の魅力に陥落し、再演を待ちに待った。待って待って、やっと今年。
出来ることなら20回でも30回でも観たいですけど(笑)、お金と時間の関係上、今回はチームWHITEを2回、チームBLUEを4回鑑賞してきました。 この数字は、普段ちょろちょろっとしか観劇しない私の、過去最高のリピート率です。 まず9月末に東京でWHITEを1回、10月末に大阪でWHITEを1回、BLUEを2回。そして11月の神奈川でBLUEを2回。
ちなみに9月末にBLUEも観る予定で遠征して、台風に泣いた人間の1人です(笑)仕事の都合をつけて、振替公演に参加させて頂きました。お詫びのタオル頂きました、ありがとうございました。



ちなみに書いてなかったんですけど、再演に先駆けて5月に行われた『ジャージー・ボーイズ』イン・コンサートにも2回参加しました。最高すぎた…!
と思ったら、書いてましたわ(笑)
kk151992.hatenablog.com



というわけで。前置き長いな(笑)
感想ダラダラと書いていきます。
ちなみにBLUE推しなんでBLUEメインの感想です。(後半一気にBLUE観たからそっちの方が記憶が鮮明というのもある)
すでに記憶が怪しい…書き散らかした自分のツイートを見つつ書いていきます。



※ブログ内のセリフ、歌詞の抜粋は私のあやしい記憶頼りなので、正確ではないことをご承知ください。





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作品の感想



やっぱり最高の作品。

まず9月末、待ちに待った私の初日が幕を開けたとき、自然と涙が溢れていました。
実は観る前にこんなことをツイートしていた私。

twitter.com
謎の不安に襲われていました(笑)が、心配無用だった。
「この瞬間を自分は本当に楽しみに、待ち望んでいたんだ」と、一瞬にして実感。

初回が感情溢れまくって、2~5回目は初回よりはやや冷静に観ていた気がしますが、それでも基本的に常に昂りっぱなし。
そして千秋楽には当然ながら、初回を越えて気分最高潮でした。あと寂しさでいっぱい。最初のカチンコから泣いてましたからね。
やっぱり初回と千秋楽が猛烈に泣いたな…基本いつも泣いてはいるのですが。 自分の泣き所シーンは基本的に決まっている(いっこいっこ挙げていきたいけど、終わらなくなるのでやめときます)のですが、たまに思わぬところで涙があふれてきたりして。


初見の時に衝撃を受けた斬新な演出。キャストの良さ、楽曲。そして「私たちも作品の一部である」という、他にない幸福な感覚。
「何が最高か」って?この素晴らしい舞台を、当時のその場その場のステージの観客となり、舞台と一体化し、自分達の存在も作品を完成させるひとつの要因であるという、この実感。自分たちもその場にいる。観客にとって、これは幸福以外の何者でもないです。
基本的に観客は、その作品、舞台上の物語の「目撃者」となることはできても、舞台上と観客は切り離されている。それが、『ジャージー・ボーイズ』では違うんです!舞台上と一体なんです、私たちも!

物語的にはありきたりかもしれないスターの成功と亀裂、人生に心動かされ、楽曲とパフォーマンスに心を掴まれ、極めつけにその実感です。
観客の大歓声、拍手に包まれて幸せなのは、この作品では舞台の上の人だけではない。観客も、彼らに拍手を贈れることが、この大歓声に包まれることが、すごく幸せなんです。
だからはまってしまう。



私こういう公演観ていて「フゥーーーーー!!!」とか叫びまくったのも初めてだし(笑)できるものなら指笛鳴らしたい。
あとコンサートの時、いらんかな~と思いつつ買ったペンライトが活用できました。まあなくてもいいんだけど。楽しかった、踊り狂うカーテンコール。





イーストウッドの映画を観て「これは音楽映画だな」って思い、初演を観て「やっぱりミュージカルだな」って思い、今回の再演では「ミュージカルだけどストプレだな」っていう、矛盾してそうなことを思いました。音楽も濃い、芝居も同じくらい濃い。




あと私、『ジャージー・ボーイズ』の照明が大好きなんです。最高ですよ、最高!ショーの場面なんか特に。照明が興奮をより煽ってきます。あんなに重要なんですね、照明って。
ぶわーっと煽る照明も好きだし、暗い中スポットライトだけで、四人のシルエットだけが浮かび上がってるようなシーンも、もうたまらなく好き。 悲しみの中のライトも。





ところで最後の2公演の熱狂は凄まじかった。
私はこの作品は、クリエのような小さめのハコが合うんでしょ、って思っていたので、なんとクリエの4倍の収容人数という神奈川県民ホールでの公演には、少しだけ不安もあったんですけれど。いやなにこれ。
まあまずホールというだけあって音が良い。アッキーさんの声も、4人のハーモニーも、それまで以上にもうめちゃくちゃ響き渡る。
そして、観客の拍手と歓声。こちらも当然同じように響き渡って、凄い空間でした。
また大千秋楽ともなると。会場が揺らぐんじゃないかというような熱狂の渦。あの場にいることができたのは本当に幸運でした。

特に『Walk Like A Man』と『君の瞳に恋してる』、そして締めの『Who Loves You』あたりはまた凄かった。前2曲、ほぼショーストップ状態でしたもん。Walk Like A Manで、あの観客の熱狂に包まれてるステージ上の4人、本当に嬉しそうで。役としてもステージの成功に喜んでいて、役者本人たちとしても幸せでたまらない、そんなお芝居と現実がまさに一体化した時間でした。
彼らの笑顔が脳裏に焼き付いています。あれ思い出すだけで幸せな時間すぎて泣きそう。

もうこの神奈川での二公演は、拍手しすぎて腕が痛すぎた。


千秋楽では劇中の歌唱シーンで手拍子あったんですけど、今まではあまり劇中の曲ではやってなかった気がして。千秋楽でついにかー!って感じでした。(行ってない日は知らん)



今回、初演より男性比があがったように思ったんですけど、この最後の二公演は特に多い気がしましたね。もっともっと増えてください。



あと初演の感想に書いたかな?

『君の瞳に恋してる』は、映画だと娘の死の後に歌われるんですよ。つまり演出的に、あの曲は娘に捧げるように歌われている。 が、舞台では娘の死よりも、この曲のステージの方が先。
で、初演観たときは、この部分に限っては映画の演出の方が好きかもなあ、と思っていたのですが、今回再演を繰り返し観て、考えが変わりました。
舞台の演出の方が良い。娘に捧げる曲は、『Fallen Angel』というまた素晴らしい曲が使われてますしね。 (ここも辛い…)
で、何故そう思ったか。あの場面は、フランキーのための、フランキーただ一人のためにあるべきステージだからだと、今回の再演で思ったからです。 ボブがフランキーに与えたこの曲。この曲は、フランキーのためのもの。あのステージは、フランキー自身のためのステージ。彼だけの。
今回そう思うに至ったのは、特にラストの二公演で、このシーンで歌うアッキーさんを観ていて、「この人はこの場に立つために歌を、芝居をやってきたんだ」という運命的なものを勝手に感じたから。
あのステージはフランキーのためであり、またアッキーさんがあの場に立つのは必然だった。

最高でした。




そういえばひとつ気になっていることが前からありまして。
ラストのフランキーの「何が最高だったか?」。「街灯の下で、初めて四人だけのサウンドを奏でたとき。すべてがまだこれからで。音楽だけがあった」
このセリフでいつも号泣するんですけどね。
この「街灯の下、四人で初めてサウンドを奏でたとき」というのは、『Cry for Me』じゃないですよね?実質的にあれが本当の「初めて」ではありますけど、街灯の下じゃない。本編には描かれていないところで、その時間、その瞬間があった。 観客はそれを観ていないから、想像する。
映画では本編後、メドレーに突入する前にその場面が描かれていますけど。『Sherry』ですね。あれ好きだなあ。
それだけです(笑)




この作品の鑑賞中、後の多幸感は本当にものすごいんですけど。
中盤の絶好調のショーシーンもだし、最後の『Rag Doll』とか『Who Loves You』とか、自然と笑みこぼれてました。泣きながら笑顔。幸せ。




キャストとキャラクターについて



春夏秋冬の順でいきましょう。



トミー


いきなりファンの人に反感を買いそうな発言をしますが、私は中河内さんが割りと苦手です。
歌声自体はけっこう好みではあるし、芝居も嫌いではないのですが、なんせしゃべり方が苦手。

ここまで前置き(笑)

そして伊礼さん。伊礼さんにはすごく期待していました。絶対似合うだろっていう確信を持っていて。

で、実際に両者を見た感想なんですけど。
私の持っているトミーのイメージには、中河内さんの方が近い。映画とか初演のイメージを引きずってるかもしれない。初演でも中河内トミー観てるし。
中河内トミーは、がんばって自分を大きく見せようとしている感じですね。虚勢を張って、色々ワルをやって、気がついたら取り返しのつかないところまで来てしまって、すべての人の信頼を失ってしまっていることを自分で分かっていても、もうどうすることも出来なくて、どんどん孤独になっていく。小さく。可哀想さが強いのが中河内トミー。悲哀を感じました。
最低は最低なんだけど、グループのために駆けずり回っていたのも事実。あの姿が痛々しい。クズだけど。

そして一方の伊礼トミーは。こちらは生まれ持ってのクズ感(笑)
中河内トミーのように自分を大きく見せようとしてるのではなく、自分は大きいと信じて疑っていない人。良くも悪くも、中心に芯は通っているような。自分に自信があって、自分のことを心底正しいと思って行動していそうな感じなのが、伊礼トミー。貫禄あるんですよね。声のせいかな。
ただそのせいか、「兄貴」感は伊礼トミーの方がはるかに強い。クズだけど意外と頼れるんじゃない?と錯覚させてきます。
基本的に弱さを感じさせない、強い伊礼トミーですが、唯一かな?弱さを感じさせるのが、秋の喧嘩でジップに止められるシーン。小さくなって「スミマセン、スミマセン」って。あそこは見ていてなんとも言えない気持ち。あんな小さくて、情けなくて…泣けてくる。

孤独感は中河内トミーの方が強いです。


私的には、
伊礼トミー:「マフィアの出来の悪い息子」
中河内トミー:「虚勢張るチンピラ」
藤岡トミー:「下町のヤンキー」
って感じかな(笑)


私のTwitterを見てくださってる方がいればわかると思うんですけど、今回の再演でジャージーボーイズの感想を呟いていた私、大半をトミーについて語ってます(笑)
これは自分でも予想外で。今回の再演で何回も観ているうちに、トミーのことをすごく考えるようになっていっちゃったんですよね…。これが恋!?(笑)ではなくて、やっぱりクズだからアレなんですけど、すごく私の「可哀想」のツボをついてくる上に、キャラクター的には大層惹かれちゃったんですね、きっと。思いを巡らすのが楽しい。


春のトミーが私は好きすぎるんです。
後半ずっと青を観ていたので、青の伊礼トミーの記憶で語りますけど。
まず『Silhouettes』でフランキー登場時のトミーが目をキラッキラさせてて。「すごいやつ見つけた!」って感じで。
そして私のツボなのが『Earth Angel』。フランキーの母に「誰にも触れさせやしないよ、神に誓って」からの♪「地上に降りた君はエンジェル 僕のものになっておくれ」ですよ!?(ちなみにここの歌い出しの直前に足をタンっと踏む伊礼トミーがめちゃくそかっこよくてそれもツボ)
そして歌のラストは♪「Earth Angel, Earth Angel この心奪われて 僕はただ恋する愚か者だから」という締め。 フランキーに惚れ込んでますよね。
この後フランキーはニックと教会で歌の練習。『Sunday Kind of Love』ですが、トミーはその場にはいないんですけど、演出として、その季節の語り手は自分のいなかったシーンでも、その光景を見ているんですよね。(この演出がまた好き…)ここのシーンの場合は、二階のセットでフランキー達が歌い、下の刑務所からトミーがそれを見つめている。フランキーの歌を聴いている。そのトミーの顔が、あまりにも嬉しそうで、愛しそうで。
春のトミーはフランキーが大好きなんですね。こいつと「一緒に」スターになるんだって、強く思ってる。
それは先程書いたフランキーの母への台詞の他にも、「フランキーに手を出すやつには承知しない」、一人出ていくフランキーに「よく歌っとけ」など、台詞からもはっきりとわかるんですが、それ以上にトミーの表情の方が雄弁。後の展開がわかっているだけに、すごく切なくなります。
トミーはやっぱりクズで、後からあんなことになったのもすべて自分が悪いんですけど。でも、春の時点でのトミーは、間違いなくフランキーの「兄」であり、フランキーはトミーの「弟」だったんだと。うぶなフランキーをからかいまくったりしてましたけど。愛情があったんだなあと思って、切なさはち切れそうです。
ちなみにこの『Sunday Kind of Love』のシーン、トミーの表情が好きすぎて、後半の鑑賞はほぼトミーを見てました(笑)

春のトミーがフランキーを好きすぎて、私はそんなトミーが好きすぎる…。


あと一度、トミー登場がめちゃめちゃ近い席の時があったんですが、近距離で見た伊礼さん、マジで顔が良い(笑)
あの人ハーフじゃないですか。投げキッスやらウィンクやらが、あのルックスにすごくはまってるんですよね~。というか中河内さんとか、一回しか観てないけど初演の藤岡さんも、あそこまで投げキッスもウィンクもしてなかったんじゃないですかね(笑)

あと、伊礼トミーのラストのおじいちゃんぷりがすごい(笑)

そもそも伊礼さんの声はすごく...何て言うんですか、アダルトなんですよね。この声がまた「大きく見せようとしているわけではなく、自らを大きいと信じているトミー」感に拍車をかけてますね。あの声はずるい。 貫禄。

あと伊礼トミーは謎のうさんくささが凄い。







ボブ

イチオシの矢崎広さん演じるボブ。


その前にまず海宝くんなんですけど、もともと上手い歌が更にレベルアップしていて、歌の上手さでは本当にひれ伏したくなるなと。
『Cry for Me』やばかったですもん。AメロBメロ聴いてて震えた。あの抑揚素晴らしい。鳥肌立ちっぱなし。
海宝ボブの印象自体は初演とほぼ変わらず。ビジネスライクで、冷たいところもある。でも少しだけ印象違ったかな…。単にビジネスライクというのも違うような。無自覚に人を傷つける。「凡人の気持ちが分からない天才」。自分と、音楽と、フランキー。それらの未来しか見えていない。それは純粋でまっすぐな思いで、でもそれは時として他者を残酷に傷つける。
ところでこの無意識に酷い、坊っちゃん感、海宝ボブはやっぱりマリウスですよ...(笑)私は海宝ボブを見るたびに思うんです、ああ、マリウスだなあって(笑)マリウスに天才要素を足したのがボブ、みたいな。
海宝くんは一幕の少年感より二幕の大人な方が良かったかな。


で、初演では矢崎さんもほぼ同じ印象だった記憶。ビジネスライクで冷たい。
が、ここで矢崎広、大きく変えてきましたよ。まあ海宝くんと違い、同グループのキャストが初演と変わっているので、当然と言えば当然ですが。
再演の矢崎ボブは、冷たい印象はほぼない。まず夏のボブのピュアさ、うぶさ、少年っぽさがアップしています。非常にかわいい。しかも大阪よりも神奈川で、またピュアさかわいさを更にあげてきましたし。海宝ボブの「天才の無自覚な無神経」感は、今回の矢崎ボブにはほぼないです。すごく優しい。海宝ボブにある残酷度は矢崎ボブには薄め。少し驚いたのは、秋の話し合いシーン。悲しそうでたまらなくて、辛くて辛くて。(後述します)
海宝ボブはもっと…トミーとニックに冷たく感じます。なんとも思ってなくはないだろうけども、それでも彼らのことはあっさり切り捨てる。
矢崎ボブは辛いけど悲しいけど、なんとか前を向いて頑張る。切り替えようと頑張る。そんな印象。

矢崎ボブは声も少年ですよね。あの声がピュア度を高めている…。ここから秋、冬を経て、気づかないうちに声も立ち居振舞いも表情も、少しずつ年を重ねていっている。
青チームを観るまで長かったんですが、その間にたくさんツイートを見ていたんですよ。ラストの矢崎ボブの若返りがすごい、って。実際に矢崎ボブ観るまで他の人たちを観ていて、みんな若返り上手いよね?と思っていたんですが、やっと矢崎ボブのその場面を観れた時に心底納得。ああ、この若返りようは凄いわ...。「は?」ってなりましたもん。若返りが鮮やかすぎて。キラキラになります(笑)いやーすごいわ。

というか矢崎さんの声(歌も喋りも)好きすぎます…。



『Cry for Me』について、この場面はボブの見せ場であると同時に、作品内でもかなりの重要な立ち位置を占めていますが。
矢崎ボブはコンサートからまた更に上手くなったって聞いてましたが、最初聞いたときには、うん確かに上手くなったねーって程度の感じ方だったんです。歌単体だと海宝くんが凄過ぎるというのもある。それでもそこの矢崎さんの歌聴いてた時の私の脳内、テンション振り切ってましたが。ずっと脳内「ふおおおおおおおお!!!!!!」って感じでしたね(笑) 興奮しすぎて記憶飛ぶレベル(笑)
で、そんな矢崎ボブの歌ですが、回を追うごとに、もう、どんどん素晴らしくなって...。最後の横浜二公演が至高すぎました。素晴らしい歌声。ホールの音の良さももちろんありますが、確かにコンサートの時より更にすごいよーこれはやばいよーってなりました。深みがあって伸びが良くて、声量もついた。歌に乗せる演技も最高。 (しかし今思うと、最初は会場もいまいちだったかも。新歌舞伎座、おそらくそんなに音はよくない。加えて、最初に青チーム観た時の席は超超下手側で、スピーカー目の前の、音のバランス最悪な席だったんですよね...。)
ここの矢崎ボブの演技も好きすぎる。不安げにおどおどと歌い出す。フランキーが参加してきて、「え、歌ってくれるの!?」という喜びと驚き。ニックの参加で喜びは増し、トミーが入ってきて四人が揃うと、もう幸せでたまらない!というオーラ全開で歌っている。あの場面の幸福感、最高ですよ。



『Oh What A Night』でトミーとボブが仲良さそうなの泣ける。
ラストの『Who Loves You』での伊礼トミー矢崎ボブのグータッチも泣ける。(白はどうだったかな)
一番相容れないもの同士なボブとトミーが笑い合ってるのがぐっときます。


私は海宝くんも好きなんですけど、そもそも矢崎さんのお芝居が好きだから、トータルでは矢崎推しになるんですよね。
今回観ててより実感。
歌だけではなく、演技も本当に上手くなってる。元々上手いお方ですが、繊細さが増して、細やかで。すごく引き込まれる。
上でちらっと書いた、秋でのグループの亀裂。私の今回の最初の青チーム観劇時は、矢崎ボブは「それでいいと思う?トミー」からの一連の台詞で、もうほぼ泣いてたんですよね。それが衝撃で。ボブ、こんなに悲しそうで辛そうで...。初演時にはフランキー以外どうでもいいような印象だったのに。なんでこんなことになってしまったのか、辛さに身を切り裂かれているようだった。
2回目からの観劇では、ここではまだそんなに泣いておらず、この後の「どの金をだ?トミー...」の部分。ここで泣いてましたね。辛い。今回の再演での矢崎ボブから伝わる悲しみは、胸を抉ってくるものがありました。海宝ボブはほぼ怒りだけど、矢崎ボブは悲しみがはるかに強い。

そして『Stay』で、辛くて歌えなくなってるんですよね。あのお芝居最高。
ニックが去るときは、じっとニックを、ニックのマイクスタンドを見つめていて。
でも切り替えて前に進む。

初演ではこんなに辛そうに、悲しそうにしていませんでしたからね、たぶん。初演でのボブは、海宝くんと矢崎さんの間に大きな違いは感じなかったように思います。
それをこんなにアプローチを変えてきた。同じ人が同じ役をやっているのに、こんなに違うのか。役者ってすごい。
確か大阪で行われた伊礼さん主催のトークショー「彼方の部屋」のレポで観たのかな?(違ったらすいません) 矢崎さんは、初演は「夏」を中心に、今回は「秋」を中心にボブを作り上げたと。そのレポを見かけたとき、すごく納得しました。なるほどねえ...。凄い。
あとおけぴのインタビューも千秋楽後に読んだんですけど、そういったこと言ってますね。
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』矢崎広さんロングインタビュー 感激観劇レポ|おけぴネット
「劇中では、ボブから見た「夏」が語られるのですが、その後、そのアンサーである「秋」でニックが語る(客観的に見た、実際の)ボブってどんな人物なんだろう。そこから役を作っていったのです。」と。
その理論で行くと、矢崎さん的には、客観的に見たボブの方が本人が思うより優しいってことなんですかね。だってそうやって作った今回の方が優しかったから。
また再演あるとして、そこでまさかの赤チーム再来があったとしたら、その時の矢崎さんの演技はどうなるんでしょうかね。興味深いです。



ところで最初のレコーディング時、金を工面してきて必要なかったのでキレるトミーに対し言う、ボブの「誰も頼んでないのに」。海宝ボブは無神経感満載ですが(笑)、矢崎ボブは…少年のように見えて、ちゃんと空気読んで喋ってるというか。私の解釈では、今回の矢崎ボブはこのセリフ、殴りかかるトミーの動きを止めるために言った…って感じがしたかな?でもこのセリフって、実際どうなんですかね。矢崎さんに聞いてみたい、どういう解釈なのか。

あとこの場面の直前、金を借りるトミーの姿をじっと見ている矢崎ボブの姿が、また胸にくるものがある。(トミーのところで言った、その場にいないけど見ている演出)



『Oh What A Night』の歌い出し、フランキーと握手した右手を見つめているのも好き。矢崎ボブはよくこの手を愛おしそうに見ている姿が多かった印象。
『君の瞳に恋してる』でも、2階からフランキーと笑顔で目を合わせて、ピッと指差して呟いて、そしてはけていきますけど。このはけていくとき、千秋楽ではまた右手を見つめながら去っていったんですよね(それより前もやってたかもしれないけど気づいてなかった)。これが本当に良くて。もうつくづく、矢崎さんの芝居好きだなあと。



矢崎ボブの「ステージ上が落ち着かない」感すごくないですか?締めでボブは、「スポットライトの下では全然しっくりこなかった」と言うけれど、矢崎ボブのそのセリフの納得感。確実にステージ上よりもプロデュースの方が良さそう。逆に海宝ボブはステージ上がしっくりきていますが(笑) これは演技プラスご本人の資質だろうか…。
あとニックのことを「親友」という割に冷たさ半端ない海宝ボブと、情を感じる矢崎ボブとね。そういう意味では矢崎ボブの方が、演技の整合性取れてる。
キラキラで残酷な海宝ボブも好きだけどね!(笑)



ただ海宝ボブと矢崎ボブ、比較した時に、初演時と変わらない印象があって。海宝ボブははじめから天才感あるけど、矢崎ボブは原石。彼ら三人に出会い、チャンスをものにしたことによって磨かれ、天才になった。 これも演技プラス本人の資質、雰囲気でしょうか。
今回は矢崎ボブの最初のピュアさが増したことによって、初演よりも原石感も増してます。磨かれないと光らない。光れない(笑)


私のイメージする実際のボブは、天才でビジネスライクで無自覚な残酷さのある海宝ボブ、もしくは初演の両ボブの方が近いのですが、好きなのは今回の矢崎ボブですね。優しいから。






ニック


福井さんは初演で観たときも好きで、初演赤チームの吉原さんも好きで。
今回福井ニックは、観ててより好きになった。なにがって言えないんですけど、今回はずっと「福井さん好きだなあ…」と思って観てました(笑)

映画観たときも初演観たときも、作品は好きだけど誰にも感情移入できない、でも強いてあげるなら唯一感情移入できるのがニックでした。自分は必要ないと、そう悟るのがどんなに辛いことか。でもニックは、ボブからもフランキーからも信頼されていたのが伝わる。

今回正直、若いSpiさんはどんなもんだろーと思っていました。
まず歌、低音が確かにいまいち。そもそもしゃべる声もけっこう高めですもんね。
が、この人芝居が良い。好きです。
福井さん、吉原さんを見ていたので年上イメージのあるニックですが、Spiさんの若者感が他のメンバーとすごく対等な位置付けに感じて、なんか新鮮。福井さん吉原さんほどには引いてる印象はない。あとその分はっちゃけ度が高い(笑)
秋の話し合いシーンでぶちギレたあと、しゃんと背筋を伸ばしてワインを注ぐ姿が好き。姿勢が良いというのは素敵です、あんなにキレたあとなのに、品がある。


元々『Opus 17』は好きな曲なんですけど、日本語歌詞とこの歌われる場面、すごくないですか?
ニックが去ったあと。切り替えようとするボブ。歌うフランキー。
♪「涙流す夜も君の幸せを願うよ 綺麗ごとと笑われても彼に託そう 僕は平気さ」「強く立ち向かうよ 君無しの険しい道を」
こんなの絶対泣くでしょ…。
ニックは影が薄かったかもしれないけど、ボブにも、フランキーにも、トミーにさえ愛されていた。




フランキー


グループ内で唯一シングルキャストのアッキーさん。今回の再演ではありがたいことに全国ツアー、しかしアッキーさん含むシングルキャストの方々はさぞかし大変だったでしょう。

ただ、今回の再演で最初聞いたときは、ちょっとあれ?と思った。テンポが遅れる。あれはわざとそうしてるのか、トワングが出にくいのか。でも後の公演になるほど気にならなくなりました。
声は本当美しいし、技術力は高いし。素人だけど、本当にアッキーさんの天才感たるや。声の美しさにまた更なる磨きがかかってましたよ。


初演の時も思ったけど、アッキーさん、チームごとにややお芝居が違う。相手ありきのものですからね、当然ではあるけれど。
覚えてるのが、序盤にトミーがフランキーをからかって煽って、取っ組み合いになるシーン。ここ白チームは若干遠慮がある気がするなあと思ってたんですけど、青は割とガチでした(笑)でも神奈川の時は若干遠慮感じたかも?


作品感想でも言ったんですけど、今回の『君の瞳に恋してる』での、まさにこの時間、空間はフランキーのため、アッキーさんのためにある感が凄かったです。 この人ここに立つために存在してる…という。
もう私ダダ泣き。
というかこの曲を信じて世に送り出してくれたボブ・ゴーディオさん(本人)にマジで感謝。









ちらっと他のキャスト

今回は大音くん上手いなあっていうのと、新太くんめっちゃかわいいな!?というのが記憶に残ってます(笑)
あと阿部さんの声好き。
ガールズでは綿引さんが一番好き。『Sherry』の時のテレビを見つめるメアリー、あと『Bye Bye Baby』かな、傘をさして駆け出して、半泣きでフランキーの姿を探し求めるメアリー。泣けます…。









メモっておきたい小ネタ

10月27日マチネ

・海宝ボブ、Oh What A Nightのあとセリフを言いながらサスペンダーを付け直そうとするものの、全然うまくいかなくて諦める。サスペンダー外れてぶらんぶらんしたまま上着を着てた。



10月28日マチネ

・楽器トラブルのため30分遅れの開演。「ラッキーデー」by伊礼トミー

・Spiニックに車を勧められる矢崎ボブ。ずらしすぎたニックのサングラスが落下。二人そろって無言で落ちたサングラスを見つめる。そのまま芝居を進行、「一度病院に行った方がいいよ」の時?前?におもむろに拾い、かけてあげる矢崎ボブ。(無言の時間が笑えた)



11月10日ソワレ

・数席斜め後ろに藤田さん座って、内心うおーってなる私(どうでもいい)。

クリスマスパーティーシーン。「それであなたは?」と名前を聞かれ、「ボブ!!!!!!」と爆音の返事をし、会場内をビビらせ笑わせる矢崎ボブ。(見かけた他人のツイートによると、遠藤さんもビビっていたようだ(笑)一番真近だもんね)

・カーテンコール。はける際、首にJBお詫びタオルを巻かれた矢崎さん。みんないなくなっても一人でニコニコ、やたらふわふわと笑ってる(かわいい)。はけてこないので回収される(超かわいい)。(このタオル、持ってきたのは伊礼さんで振り回してて、それがSpiさんに渡り、アッキーさんの汗をふいてあげ、アッキーさんが矢崎さんにタオルを巻く、って流れだったかな…。あいまい。回収しに来たのはSpiさんだったかな)



11月11日大千秋楽

クリスマスパーティーシーン。「それであなたは?」「ボブ・ゴーディオ君は?」(←超絶早口)。前日もこの時も、うぶな少年がぱにくってる感すごい。上手い(笑)

・トランプぶちまけ、新太くんに拾わせる伊礼トミー。そしてもう一回落としちゃってもう一回拾わせる。ここの伊礼さんのアドリブ、「拾えよ」とかじゃなく「拾って」だったのが地味にツボ(笑)










最後に


パンフレットで藤田さんが話していました。
「春トミーはフランキーを愛し、夏ボブは音楽を愛し、秋ニックはファミリーを愛し、冬フランキーは観客を愛し続けた」という解釈。
これを読んだのは観劇が終わったあとだったのですが、この言葉から作り上げられた今回の「ジャージーボーイズ」なのだということに、とても納得しました。
受けた印象がまさにこの通りですもん。(強いて言うなら矢崎ボブは音楽だけでなくフランキーも愛していたと思いますが。あと割りとグループ自体も)
もう、演出家って凄いな、と。
藤田さんには感謝の気持ちでいっぱいです。こんなに素晴らしい舞台を作り上げてくださって。ずっと藤田さんに演出してもらいたいな...。




そして!
大千秋楽では朗報がありましたね!!
望んで望んで、でも実現はしないだろうな…と思っていた。まさかのCD化。
焦らした末の発表のアッキーさん、「ぎゃあああああ!!!」ってなる、会場が揺らいだ悲鳴(叫びながら泣いた私)、その反応に満足げな、嬉しそうなキャストたち。

『ジャージー・ボーイズ』11/11(日)大千穐楽カーテンコール映像【前編】

『ジャージー・ボーイズ』11/11(日)大千穐楽カーテンコール映像【後編】
東宝さん、交渉大変でしたでしょうに、本当にありがとうございました。願わくば映像化を希望したいですが(笑)とりあえずCD、ありがとうございます!!!


発売日などの詳細待ってます。青白は当然両パターン出すと思うけど、これで赤も、コンサートも、とかだったらまた泣く。
再演の御知らせはなかったけど、ずっと続いていくであろう作品。早くまた再会したいけど、とりあえずは余韻に浸りつつ、CDを待ち望みつつ、再演発表も楽しみにしています。

推し役者が出なくなっても、これは観に行きますね。回数は減るかもだけど。





めちゃめちゃ長くなりました、読んでくださった方がいましたら、ありがとうございました。

ミュージカル『ミス・サイゴン』25周年公演

これも観たいな~と言いつつ観ずに時が経ってしまいました。
Amazonプライムビデオにて鑑賞。


ミス・サイゴン


スタッフ

監督:ブレット・サリバン
製作:キャメロン・マッキントッシュ
脚本:アラン・ブーブリル、クロード=ミシェル・シェーンベルク
歌詞:アラン・ブーブリル、リチャード・モルトビー・Jr.
追加歌詞:マイケル・マーラー
音楽:クロード=ミシェル・シェーンベルク



キャスト

ジョン・ジョン・ブリオネス、エバ・ノブルザダ、アリスタ・ブラマー、タムシン・キャロル、ヒュー・メイナード、ホン・グァンホ、レイシェル・アン・ゴー
ジョナサン・プライス 、レア・サロンガ、サイモン・ボウマン


作品紹介

1989年9月のロンドン・ウエストエンドでの初演以来、世界中で上演されてきた名作ミュージカル「ミス・サイゴン」の25周年記念公演を、最新技術で映像化してスクリーン上映。2014年9月、ロンドンのプリンス・エドワード・シアターで上演された舞台を収録。1970年代、ベトナム戦争末期。爆撃で両親を亡くしサイゴンのナイトクラブで働くことになった少女キムは、客として店にやって来たアメリカ兵クリスと恋に落ち永遠の愛を誓い合う。しかしサイゴンが陥落するとクリスはアメリカへ帰還し、過去を振り払うように結婚して新たな人生を歩みはじめる。一方、キムはバンコクへ逃れ、クリスとの間に生まれた息子を育てていた。やがて、息子の存在を知ったクリスは、キムと再会するべくバンコクへ渡るが……。25周年スペシャルフィナーレの特別ゲストとして、オリジナルキャストのジョナサン・プライス(エンジニア役)やレア・サロンガ(キム役)、サイモン・ボウマン(クリス役)らも登場し、新旧キャストが夢の共演を果たした。(映画.comより)

eiga.com







感想


この作品は元ネタが『蝶々夫人』。
というわけで結末は知れているかとは思いますが、一応。※ネタバレ注意











私の『ミス・サイゴン』との出会いは、『レ・ミゼラブル』にはまった数年前。
レア・サロンガの虜になり、オリジナルロンドンキャストのCDを聞きまくっていました。

ミス・サイゴン <ミュージカル> ― オリジナル・サウンドトラック

ミス・サイゴン <ミュージカル> ― オリジナル・サウンドトラック

それから日本公演をやっと観れたのが、2017年の年明け。
(余談ですが、2012年公演の時、悩んだ末行かなかったのいまだに後悔してる。新妻さん……あれが最後だと思わなかった)
kk151992.hatenablog.com
もうこの感想で何を書いたか覚えてません(笑)
が、今の印象として残っていることは、①藤岡正明さんのトゥイが凄過ぎたこと ②号泣したこと ③でも物語自体は好きじゃないこと

ミス・サイゴン』は音楽は大好きです。
感動もすごくします。
でも、好きかと言われると……。
なんでかと言うと結局のところ、腹が立つからだと思います。そしてラストのキムの決断も、ああするしかなかったとしても、私には……。



さて、今回ロンドンキャストの公演を観たわけですが、上記の「感動するし泣きまくるけど、好きじゃない」印象は変わりませんでした。いや……でももしかしてこれも好きなのか?もうこの物語に対しては複雑な気持ちでいっぱいです私。

ただやっぱり凄かったですね。
ハイレベルだし、舞台セットもお金かかってそうな感じ(笑)



今回観てて改めて痛感したのは、キムとクリスの恋は悲劇に終わったけれど、彼らは決して彼らにしかない特別な恋をしていたわけじゃない、ということ。
あの頃あの社会で、キムのような人はたくさんいて、クリスのような人もたくさんいたわけです。
すっごい腹立つな!!!!
タムのような子も、エンジニアのような人も。悲しく辛い世界。
その悲劇性を見せる作品なのですけれども。

もうね、クリス本当嫌いです。置いて去るのは仕方がない。あれは仕方がなかったけど、後で迎えに来いよ!来れないなら来れないで、なんとかして一報よこせよ!!
当時の社会状況全然知らないので、こんなこと言うのはお門違いかもしれない。どのような手段も使えなかったのかもしれない。
でもね、クリスはアメリカに戻って、少しして結婚してるけど、全然彼がキムのために何かをしようとした描写がないじゃないですか。苦しんで、悪夢を見て。ただ良心が責められているだけ。
だから私は認定する。クリスは最低野郎だと。

この悲劇は、キムが少女で処女で、クリスが初めての人で、そんな純粋な子だったから、より悲しい物語となってしまった。
これが辛酸なめつくした大人の恋ならば、また違ったでしょう。でもキムは純粋すぎた。疑うことを知らず、ただクリスだけを愛し、クリスもどんなに離れていてもずっと自分を想ってくれていると信じてしまった。





ところでエンジニアとキムって謎の関係ですよね。利害が一致していると言えるのだろうか……。いわば協力関係だし。
今作ラストの方、エンジニアはキムに対してかなり情が移っているように見えました。








キャストについて。

私ははっきり言ってクリスが好きじゃない。いや、クリスはいつも嫌いだけどそうではなくて、この25周年ロンドンキャストのクリス役の人の歌声が好きじゃない。
最近ロンドンとかあとアメリカか。英語圏の若いミュージカル俳優さん、この人みたいな感じの歌声をけっこう聞きますけど、私この手の声はタイプじゃないんです。

ついでに言えば、キム役の彼女の声もちょっと苦手かな……。作品の中で聞くにはいいけど、CDとかで歌だけ何回も聞きたいタイプじゃない。ただ彼女はすごく上手かったし、キムという役にもぴったりはまっていたと思います。

それからエンジニア!だいたいこの役は芸達者な人がやるよね~と思って観ていました。

個人的にはトゥイ役の人が一番好き!歌めちゃめちゃ上手かった。演技も。間違った方向に走ってしまったし、ほぼストーカーみたいになってるけど、でも間違いなくキムのこと好きだったんだなあと思わされました。トゥイが死ぬとき、キムの手を握ってるのすごく泣けるよね。
前述した藤岡さんのことも思い出し、この役はめっちゃ上手い人がやるポジションなんだろうか?とか思った(笑)





本編が終わると、豪華なゲストたち。
レア様は昔の方が好きだけど、やっぱりすごいな。
そして今回のクリスより、サイモン・ボウマンの方が声が断然好きだと再確認。
そしてジョナサン・プライス……!出てきてテンション上がった。プライスさん目が潤んでいるように見えました。こんなに年取ったのに、たいして声が衰えてないのすごいわ。さすがに動きはしんどそうだったけど。








なんだかんだ言って、ミス・サイゴンも、いつかは本場ロンドンで観てみたい作品のひとつですね。

とりあえずいつかは分からないけど、次の日本公演も、なんだかんだ言って行くと思います。
藤岡さんか昆夏美ちゃんがいたら、確実に行きます(笑)





ミス・サイゴン <ミュージカル> ― オリジナル・サウンドトラック

ミス・サイゴン <ミュージカル> ― オリジナル・サウンドトラック




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『メイズ・ランナー 最期の迷宮』 トーマス・サングスターファンによるトーマス・サングスターの感想

とても久しぶりに、ここで映画の感想書きます。
なぜならネタバレありで、大好きなトーマス・サングスターについて語りたいからです(笑)
でも内容の感想もちゃんと書く……と最初は思っていたのですが、サングスターのこと書いただけで力尽きたので、このタイトルになりました(笑)



メイズ・ランナー 最期の迷宮』


スタッフ

監督: ウェス・ボール
原作: ジェームズ・ダシュナー
脚本: T・S・ノーリン
音楽: ジョン・パエザーノ


キャスト

ディラン・オブライエン、カヤ・スコデラーリオ、トーマス・ブロディ=サングスター、キー・ホン・リー、ロサ・サラザールジャンカルロ・エスポジート、ナタリー・エマニュエル、エイダン・ギレンウォルトン・ゴギンズバリー・ペッパー、ウィル・ポールター、パトリシア・クラークソン、デクスター・ダーデン、ジェイコブ・ロフランド、キャサリンマクナマラ



作品紹介

ジェームズ・ダシュナー原作の同名小説を映画化し、難攻不落の巨大迷宮に挑む若者たちの運命を描いたサバイバルアクション「メイズ・ランナー」のシリーズ完結編となる第3作。巨大迷宮から脱出するために3年もの歳月を費やしたトーマスと仲間たちだったが、謎は深まるばかり。捕らわれた仲間ミンホを救い出すため、そして自分たちが閉じ込められた理由を突き止めるために、彼らは決死の覚悟で伝説の迷宮に逆侵入することを決意する。そんな彼らの前に、謎の組織「WCKD」が立ちはだかり……。キャストには同シリーズでブレイクしたディラン・オブライエンをはじめ、「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のカヤ・スコデラーリオ、「ラブ・アクチュアリー」のトーマス・ブロディ=サングスター、「アリタ バトル・エンジェル」のロサ・サラザールら、おなじみのメンバーが集結。前2作も手がけたウェス・ボール監督が引き続きメガホンをとる。
(映画.comより)






感想

まずはネタバレなしで。

私は1作目はけっこう面白かったけれど2作目はダメだったので、正直もう3作目もずっと期待はしていませんでした。

でもトーマス・サングスターファンだし、2作目まで観たんだから一応完結まで見届けるか……てな感じで。
それが公開前、サングスター(いつもはトーマスと呼んでるんですが、このシリーズに限っては主役と混ざってややこしいので、サングスターでいきます(笑))べた褒めのコラム記事を読み、更に公開されたら私のTwitterのタイムラインは、意外にも好評価だらけ。そしてニュートへの叫びが溢れている(笑)
なんかね、期待しちゃうようになりますよね。


ということで、ワクワクしながら行ってきました。

結果、確かにけっこう面白かったです。2作目で落ちたのが残念。でも持ち直して良かった。
私もしかしたらシリーズ中一番好きかも……。

今作はまさに「アクション超大作」といった感じ。なかなかに派手で見応えがあって、2時間半くらいの長さでも飽きなかったです。これは映画館で観ておきたいやつ。
IMAXで観たいかも。


ちょこちょこ「ん?」というツッコミが心にはあるし、都合良い所もある気がしますが、それでもまあ綺麗にまとめましたね。

展開的には意外性があるわけでもなく、割と読める感じではありますが。
それでも面白かった。
ツボに入ったら号泣するのではないかと。私は意外にも泣かなかったけど(笑)
なかなかに胸熱、そして悲しい物語。でも希望がある。
良かったです。



で、サングスターファンとしては、彼の演技ね。もう素晴らしかったですよ。何気にこういう演技初めて見たかも。
1、2作目観てた時は、クールでカッコいいし、まあ割と好きなキャラクターだなーとは思っていたのですが、それだけで。それが今作で、思いっきり心を掴まれました。もう頭から離れません。
詳細はネタバレありで後述します。




シリーズ過去作観てるなら、やっぱりこの最終作は映画館で観た方がいいかもしれません。
シリーズ中一番、映画館で観たら映える作品になっていると思います。
アクション映画好きな人にもオススメしたい。








※以下ネタバレありです。

ほぼキャストのことしか話していません。





まずはトーマス・サングスターについて。
前述したコラム記事がこちら。
『ラブ・アクチュアリー』の子役がイケメンに!友達思いすぎる姿に泣ける - シネマトゥデイ

自己保身は一切せずに命をかけて友人を守る彼の鬼気迫る形相は、アカデミー賞ものの演技です。その悲壮感さえ漂うたたずまいに、心をわしづかみにされることは間違いありません。

ね、べた褒めでしょ?
こんなのファンとしては気になりまくりですよね。どんな演技を見せてくれるんだって。

で、いざ公開されたら、Twitterでもニュート、サングスターへの叫びを見るわけですよ。
更に期待は高まります。


そして実際に観てみたら。確かに素晴らしかった……。
というかもう私、嬉しくて。こんなサングスターの演技が見れたことが。

子役からでキャリアは長いし、元々演技は上手い人です。知ってる。
でも今作でのニュートは久々に、「うわー上手いなぁ……」って改めて実感した。
あんな迫力ある演技、初めて見た、かも。

あの苦しみよう。
最後の理性を保ちながら、凄まじい形相でトーマスにペンダントを渡す。
そしてクランクに。振り返ったあの目付き。
最期のトーマスとの戦い。狂気に支配され暴れながらも、理性と狂気の狭間で揺れ動く。
悲しみと、仲間への愛が溢れている。

すごく良かった……。

最期はクランクでなく、ニュートとして逝った。「トミー」と一声だけ呼びかけて。


中盤の、トーマスに詰め寄るシーンも。ミンホの心配、自分の状況と、余裕を失くしたニュートの心境がすごく観てる側に迫ってくる。


ああ、こんなサングスターの演技が見たかった……素晴らしいありがとう……ニュート役やってくれてありがとう……キャスティングしてくれた人もありがとう……
と、心の中でひたすら感謝を述べ、拝み倒していました。
何回も言うけど、すごく嬉しかったの、こんな演技を見せてくれたことが。

本当にありがとう……。



ラストもちょっとこみ上げてきそうになりました。
手紙は……胸にきますね。
「友達になってくれてありがとう」と。

ニュートすごく良い人。本当にトーマス達、仲間が大切だったんですね。

上記のコラム記事の中で

3作を通じてニュートを演じたトーマスは、「ニュートにとって重要なのは友達だけ」と断言。「彼らはニュートにとって家族同然。記憶を失う前、ニュートにはおそらく家族や友人がいただろうが、いまニュートが唯一しがみつくのは、彼が信じて気にかけるこの友達だけなんだ」とニュートの心情を代弁しています。

とありますね。
記憶をなくして、いたであろう家族の思い出もなく、だからメイズに来て以降の友達が家族そのものだった。そうなったのはニュートだけではないけれど。

だから、仲間への思いがあんなに強かった。他に大事な人はいないから。
彼らの仲間意識の裏に、「他には大事な人がいない」というのがあると思うと、すごく悲しい……。

冷静に考えると、本当に彼ら可哀想だな……。




とりあえず、この演技が見れたことがあまりにも嬉しくて、このサングスターの演技のためだけでも、もう一度観に行こうかと思ってるくらいです。



ところでこれだけ言っといて、観てる時泣きはしなかったんですけど、むしろ観てる時より後からの方がじわじわときています。
もうずーっと頭に焼き付いてます。ニュートが。思い出して、むしろ今泣きそう。







そしてギャリー。ウィル・ポールターも少し語りたい。
サングスターと共に、もう1人の私が好きなキャスト。

ウィルも子役の時から半端なく演技が上手くて、ただ顔立ちのせいか憎らしい役柄が多かったんですよね。つい最近の『デトロイト』はまた凄まじかったですよねー。
それが今作のギャリー……すごくかっこいいじゃないか(笑)

そもそも今作のキャストに名前があって、1作目で死んだのにどういう形での出演だ?と思ってたんですけど、普通に出てきましたよね。生きてたパターンね。

素晴らしくかっこよく、活躍してくれた。
助けてくれた。

でも1作目から、私はギャリーは憎みきれなかったんですけどね。別にウィルが演じてるからってわけではなく(笑)
今作で仲間になって活躍してくれて、こっちもまた嬉しいです。






ところで私の疑問メモ。
・列車からいつの間にミンホは連れ去られたのか
・ニュートの感染時はいつ?噛まれた?空気感染?(手の感じから見るに噛まれてはないかな……)

もう一度じっくり観たらわかるかな……それとも細かいことはあまり気にしない方がいいかな(笑)1作目でも思ったことあったし(笑)







トーマス・サングスターファンは絶対観た方が良いですよ。言われなくても観てるでしょうけど。


サングスターの演技への興奮度が高すぎて、ほぼ内容のことが語れていない感想になってしまいました。
作品自体にも思ってることは色々あるのですが、なんせまとまらないし、もう書けない(笑)
2回目を落ち着いて観れて、かつ気力があれば、もう少しちゃんとした感想記事を書きたいなと思います。

というわけで、今回はおしまい。









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