我が人生は物語と共に

映画や演劇の感想など。エンタメと文学をこよなく愛します。

『ドクター・フー』S5#3『ダーレクの勝利』

ドクター・フー ニュージェネレーション』第3話
『ダーレクの勝利』(Victory of the Daleks)



時は第二次世界大戦中、場所はロンドン。
チャーチル登場。
ロンドンの秘密兵器として活躍しているダーレク。
果たして奴らの狙いは…?








ネタバレあり。















めちゃめちゃ面白かった!

やっとマット・スミスに慣れてきました私。



ダーレクということを認めないダーレクに喧嘩を売るドクターが、少し哀しげに見えたのは私の気のせいでしょうか。

宿命の敵が消えるというのは、もしかしたら喪失感を味わうものなのかも。


ダーレクの狙いは、ドクターに「お前はダーレクだ」と言わせることで、純粋なDNAを持つ"クラシック・ダーレク"に、純粋じゃないDNAの自分たちをダーレクと認識させ、クラシック・ダーレクを目覚めさせることだったのでした。

そしてDNAが再構築、新生ダーレクの誕生。



新生ダーレクですが、カラフルですね〜。
しかも5体だし。
戦隊ヒーローか!!と思ったのは私だけじゃないはず(笑)
そして仲間をも抹殺する非情さ。

抹殺されたダーレクに少し同情心を覚えましたよ私は。



「ドクターの弱点は同情心」とはダーレクの弁ですが、まさにドクターは人間そのものですね。
同情心は確かに戦いにおいて弱点かもしれないけれど、同情心は人を救う。




そして、ダーレクの記憶が一切ないエイミー。果たしてその意味とは…?




今回の見どころキャラはやはり教授ですね。
自分がダーレクを発明したと信じていたのだけど、実は自分がダーレクに作られた機械だった。
人生の記憶はあるが、それは他人からの移植。

なんて可哀想な……!

記憶もあり、感情もある。人間としての。

彼の爆弾を止めるシーンはかなり感動しました。

爆弾を止めるため、教授に「人間である」心を思い起こさせようと必死なドクター。
ドクターは「辛い記憶」を用いようとします。両親が亡くなった時の、辛く悲しい記憶。
それでも爆弾は止められません。
そしてエイミーが言葉をかけます。エイミーが用いたのは、「愛情の記憶」。心に想う人がいるかと教授に問いかけ、その彼女のことを思い起こさせます。
そして見事爆弾は停止。

「辛い記憶」より「愛」。人間が人間であるためには、「愛」が一番の感情なのだと感じました。



そして、ダーレクに作られた自分は存在してはいけないと思い込む教授。
やってきたドクターとエイミーは自分を「殺す」ためにやってきたのだと思い、それも受け入れようとします。
なんて純粋な人なんだ…。
ドクターとエイミーはすごーく遠回しに、しかし分かりやすーく、彼に「逃げろ」と示唆し、教授は満面の笑みで立ち去る準備。
彼の、改めて人間として迎える、新たなスタート。きっと幸せが待っていることでしょう。