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我が人生は物語と共に

映画や演劇の感想など。エンタメと文学をこよなく愛します。

私は決して忘れたくない。『リトルプリンス 星の王子さまと私』

『リトルプリンス 星の王子さまと私』"The Little Prince"


2014年/フランス
監督: マーク・オズボーン
脚本: イリーナ・ブリヌル、ボブ・パーシケッティ
原作: アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
声の出演: ジェフ・ブリッジスマッケンジー・フォイレイチェル・マクアダムスジェームズ・フランコベニチオ・デル・トロマリオン・コティヤールポール・ジアマッティアルバート・ブルックス、リッキー・ジャーベイスう、バッド・コート、ライリー・オズボーン
声の出演(日本語吹き替え): 鈴木梨央瀬戸朝香津川雅彦、ビビる大木、伊勢谷友介滝川クリステル竹野内豊、池田優斗

作品紹介

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによる不朽の名作小説「星の王子さま」を長編アニメーション映画化。現代を生きる少女を新たに主人公として設定し、原作の飛行士が老人となって登場。原作の物語を語りながら、原作のその後も描く作品になっている。新しく引っ越した家の隣に住む老人が気になる9歳の女の子。若い頃は飛行機乗りだったという老人は、昼間は飛行機を修理し、夜は望遠鏡で空を眺めて暮らしていた。2人は仲良くなり、女の子は老人から、砂漠で出会った星の王子さまの話を聞かせてもらう。しかし、やがて老人は病に倒れてしまい、女の子は老人が会いたがっている星の王子さまを探すため、オンボロ飛行機に乗って空に旅立つ。監督を「カンフー・パンダ」のマーク・オズボーンが務めた。女の子役の声優は、英語版では「インターステラー」のマッケンジー・フォイ、日本語版では子役の鈴木梨央。飛行士の声はジェフ・ブリッジス英語版)、津川雅彦(日本語版)。(映画.com)



感想

期待大!で観に行ったせいか、印象としてはそこまででもなく。しかし普通に良作でした。割と全編に渡って号泣してしまった。


娘に理想の人生を押し付ける母親と、特にそれに反抗もせず疑問にも思わない娘。
引っ越した家の隣に住んでいた飛行士のおじいさんと親しくなり、『星の王子さま』の物語を聞く。
そこで人生設計を押し付けてくる母親に違和感、反抗心を持ち始める。


現代の物語と『星の王子さま』を絡めると、こういう作品が出来上がるのか、と思いました。
分かってはいたけど、『星の王子さま』を軸とした、全く新しい、別物の物語でした。
なんせ『星の王子さま』は私のバイブルなもので、作品中での『星の王子さま』ストーリー部分には特に大号泣。あのクラフトアニメ、素晴らしい!
しかしそんなこんなで、"『星の王子さま』のその後"部分とか観ちゃうと、一抹の寂しさが(笑)そして二次創作物なんだなぁこの映画、と当たり前のことをしみじみ思った。
そもそも『星の王子さま』をそのまま映画化した作品ではないわけで、そんな二次創作が悪いというわけではないのですが、心に確固とした『星の王子さま』原作ストーリー&イメージを持っていた身としては、"その後"はある意味でのイメージ崩壊でもありました。


ただ、映画自体は本当に良かったと思います。
現代の少女の物語とうまく絡めて、大事なことはしっかり伝わってくる。
そしてクラフトアニメの美しさ。全編に渡る温かさ。

後半の唐突なファンタジー展開には軽くびっくりしましたが。

ラストシーンもとても素敵でした。涙を流しながら、笑顔で見終われる作品。

そしてエンドクレジット!逆転の発想ですね。あれも素敵。






ところで今回は吹き替えで鑑賞したのですが、王子さまの声がかわいくてかわいくてたまりませんでした(笑)どっちも(笑)
吹き替えみんななかなか良かったと思います。
しかしマリオン・コティヤールのバラが聞きたかったな。






大人になることが悲劇なのではなく、忘れることが悲劇。

多くの作家、特に児童文学作家が同じことを作品で伝えているのを、たくさん読んできました。

それだけ世間の多くの人が忘れてしまっているということなのかと思います。
自分が子どもだったことを。忘れられるはずがないのに。どうしてなんだろう。

生きていく上で大切なことは何か。それは正直人それぞれ違うとは思います。でも忘れてはいけないものがある。それが心にあるだけで、人生は優しく、輝いている。


大切なものは、目に見えないんだよ。
サン=テグジュペリの優しさとメッセージは、時代に合わせて物語の形が変わろうとも、いつまでも人々に届けられ続けるのです。





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